【2017】2.グラン・トリノ
「グラン・トリノ」
( 2008年/原題:Gran Torino )
名作と有名だけど、いつも拝見しているブログで紹介されていたので今回初めて鑑賞。
車の知識は全くないのでグラントリノって一体何のことなのかわかってなかった。
「妻を亡くし子供や孫から厄介者扱いされている主人公(クリント・イーストウッド)が、隣に越して来たモン族の少年に愛車のグラン・トリノを盗まれそうになるがそこからその少年との交流が始まっていく」という下手なあらすじ。
クリント・イーストウッドの作品を見るのもこれが初めてかも?
すごく空気や温度が伝わってくる映画だった。部屋の中や車庫の匂いとか、殺風景な路地に吹く風とか、日常を肌で感じられる映画だった。無音なシーンが多いから…?
主人公はぶっきら棒だけど優しさが滲み出ていて、玄関の階段の所にモン族の人々が御礼の品を次々に置いていくのを困惑しながら見てる姿が可愛らしかった。笑
お隣に招かれてあれも食べて、これも食べてってお皿が山盛りになっていくのとか微笑ましすぎ…テーブルから離れる時に向かいに座ってる幼女に話しかけてるのを私は見逃さなかったぞ…優しい人に決まってる…
タオに対して、子供や孫を見守るように、時には友人のように接するのを見てあの出会いからいつの間にかお互いを支えあう関係になっていたのが本当に素敵だった。
理髪店でのシーンなんて微笑ましすぎる…微笑ましいしか言ってない…
二人の関係がどんどん掛け替えのないものとなっていくのを見守っていたからこそ終盤は本当にきつい。
自分に残された時間も考えた上で取った行動なのだと思うけどそれでも生きることを諦めないで欲しかった。
犠牲になれる強さ。人を思う優しさ。今の自分には欠けている。